外反母趾は、足の親指が15度以上外側(小指側)へ曲がってしまう疾患です。
症状が中程度になると20度以上も曲がってしまい、重症になると30度以上にもなってしまいます。
外反母趾の症状が進むにつれて、足の変形も酷くなってくるので、普通の靴が履けなくなったり、脚に痛みがでて歩けなくなったりしてしまいます。
更に足の痛みを庇うような歩き方になってしまうために、股関節や膝などにも痛みがあらわれるようになります。
外反母趾の原因は個人差があり、人それぞれ異なりますが、大きくわけると外反母趾になりやすい体質が遺伝してしまう事などが原因の遺伝要因と、足先に負担がかかるハイヒールなどを履き続けている事などが原因の環境要因となります。
外反母趾になると、足の裏が不安定になってしまうため、身体のバランスが悪くなり、柔軟性や調整機能も低下して、運動能力が衰えてしまうことにも繋がってしまうので要注意です。
外反母趾はそのまま放置して自然に治るものではありませんので、早めに適切な治療を受けることをお薦めします。
外反母趾を治療する方法のひとつにテーピングがあります。
テーピングとは、足にテープを貼ることによって、指の変形を抑え外反母趾を治療していくというものです。
テーピングでは完全に外反母趾を治すことは出来ないものの、指の変形をしっかりと抑え、痛みなどの症状も和らげることができます。
テーピングの貼り方としては、親指にするときには、親指を正しい位置に戻すようにテープを引っ張りながら貼っていきます。
このとき、爪にテープがかからないように注意しましょう。
テーピングを足裏にするときには、足の裏の真ん中にテープを貼り、両端を引っ張って両側へ強めに貼っていきます。
足の甲の部分はかぶれやすいので弱めに貼ることをお薦めします。
足裏のアーチの場合には、足裏の横へ貼った上をカバーするように貼ると横のアーチが守られます。
このほかにも外反母趾用のテーピングのやり方はいろいろなものがあるので、いろいろな方法で試してみて、最終的には自分に合ったテーピングで外反母趾を治療していきましょう。
外反母趾を治療するための運送療法は、足の指を動かす筋肉を使って関節を動かす自動運動と、器具など使って指を動かす他動運動とがあります。
どちらも関節を動かして外反母趾を治療する運動ですが、他動運動だけでは筋力は強くならないので注意が必要です。
1番簡単な方法は、足の指を自分の手で正しい位置に戻すことです。
外反母趾が進行していると、親指の爪が指の間を向くような感じで曲がってしまっているので、爪がきちんと上向きになるように親指を内側へ戻していきましょう。
ただし、運動療法は親指が元の位置に戻るように矯正するだけではいけません。
同時に足の筋肉を強くする必要があります。
足の筋肉を強くするためには、指の屈伸運動と開閉運動が効果的です。
運動療法は、単に外反母趾を治療するだけでなく、予防にもなるものですので、日頃から継続して行なっていくようにしましょう。
外反母趾の薬物療法は、外反母趾を根本的に治すものではなく、痛みなどの症状をやわらげることを目的とした治療法です。
外反母趾になると、親指の付け根が靴に触れて炎症を起こし腫れてしまう場合もあるので、その痛みや腫れを鎮めるために薬物療法が必要となるのです。
外反母趾の薬物療法には、外用薬、内服薬、注射があり、原則としては外用薬が用いられます。
外用薬には湿布と塗り薬があり、どちらも鎮痛消炎剤が主成分となっています。
塗り薬は1日に何度もぬらないと効果が持続しないので、湿布に比べると手間がかかりますが、湿布を貼って歩くと足に違和感があったりもするので、歩行ときには塗り薬が有効なのかもしれません。
外反母趾を治療するのに飲み薬はあまり処方されないのですが、痛みが外用薬だけでは治まらないといった場合には飲み薬が使われます。
注射は、親指の付け根を押すと指先に痛みを感じるといった場合以外は使われません。
外反母趾の症状は様々で、靴を変えるだけで治るくらい軽い症状の人もいれば、手術をしないと治らない重い症状の人もいます。
症状が重くて、足がひどく変形し、強い痛みがある場合は手術が必要となります。
親指の曲がり具合が30度を超えてしまって、痛みはなくても歩くだけで外反母趾が進行してしまうような状態や、痛みがひどくて歩行が困難な状態といった条件のうち、どちらか1つでも当てはまる場合には手術をするようになります。
外反母趾の手術の方法も様々ありますが、軽症の場合は中足骨の末梢部の骨を削り外側にずらす方法、重症の場合は中足骨の根元の骨を削って曲げる方法が主な手術法となっています。
手術をした後は、予防対策を怠ってしまうと外反母趾が再発してしまう恐れがあるために、外反母趾専用の矯正靴を履いて、常に外反母趾が再発をしないように備える必要があります。